K.K 2013年入社 プロセス開発
化学業界にこだわらず、幅広い仕事にチャレンジしたいと思い、装置メーカーであるSCREENに入社。要素開発技術者としての経験を経て、ベルギーの国際研究機関「imec」に2年半駐在。そのキャリアを生かして新技術の開発に挑んでいます。
装置メーカーは面白そう――大学で化学を専攻した私にとって、同じバックグラウンドの人だけでなく、電気や機械の専門技術者が集まり、いろんな分野に関われることに魅力を感じ、SCREENに興味を持ちました。入社後は他部署のメンバーからもアドバイスをもらいながら、要素開発という未知の分野に挑戦しています。
デバイスの微細化が求められる半導体業界において、要素開発では数年後を見据えて新しい技術の調査・開発を手がけています。可能性のありそうな技術をビーカーレベルで検証し、よい評価が得られたら装置レベルに移行しますが、新しい技術をイチから生み出すため、うまくいかないことがほとんど。だからこそ、その原因をメンバーと議論して調査を続け、原因を解明できたときが嬉しい瞬間です。評価プロセスを自分で考え、「こんな方法で進めたい」と上司に相談すると決してNOとは言わず、本人の意思を尊重してくれる風通しのいい職場。優しく見守るだけでなく、ときには厳しい指摘やアドバイスに刺激を受けながらスキルを磨いています。1年目から補佐的な仕事ではなく、重要なミッションを任せてもらえることにやりがいを感じ、私は技術者として充実した毎日を送っていました。
SCREENでは、半導体の世界的な中心地であるベルギーの国際研究機関「imec(アイメック)」に技術者を常駐させ、共同開発を行っています。いつかチャレンジしたいと憧れを抱いていましたが、まさか私が選ばれるとは思ってもみませんでした。ちょうど結婚を決めたタイミングと重なり悩みましたが、「今しかチャンスはない!」とベルギー行きを決心。英語が苦手な私は当初、imecや他メーカーの技術者が何を言っているのかがわからず苦労しましたが、一つ一つ確認しながら理解を深めていきました。半導体の最新動向に触れ、現デバイスでの課題調査から検証までの一貫した業務を技術者の方と一緒に仕事を進めることで、具体的なプロセスや考え方を学び、ここでしか評価できない有用性の高いデータも測定できました。開発テーマの一つである微細化に対応したGAA(半導体デバイスの構造の一つ)の洗浄プロセスをimecに採用してもらえたのは大きな成果!世界各国に次世代型の洗浄技術として紹介するきっかけになりました。
EUの本部があるベルギーは、多種多様な国籍や価値観を持つ人たちが集まる国です。2年半の滞在期間中には公私ともに多くの刺激を受け、休日には水都の美しいまちを巡ったり、隣国のオランダにも足を延ばしました。ゆとりを持って仕事をし、家族を大切にする文化に触れたことは、今の結婚生活にもプラスになっています。
現在、幅広い業界を対象としたキャリア人材を募集しています。半導体業界はもちろん、家電製品や自動車、情報機器、工作機械、産業用ロボットなど、前職の業界は問いません。培ったノウハウや経験を生かし、私たちとともに世界最先端の製品を生み出していきましょう。
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