洗浄技術統轄部 N.H、M.R
新たなソリューションを生み出す源泉について、主力装置である枚葉式洗浄装置の、新規製品開発および受注設計リーダーに聞きました。
M.R:私は製品開発を担当しています。2021年には新製品「SB-3300」をマーケットリリースしました。この製品の開発においては、「SU-3300」におけるお客さまの最新の要求を取りまとめ、それを「SB-3300」の製品開発に展開することで、より効率的な装置開発が可能になり、結果としてベースプラットフォームを「SU-3300」と共通化できました。
N.H:私は受注設計の担当です。製品開発チームの開発した製品プラットフォームをベースに、お客さまごとの装置仕様に応じたカスタマイズをしています。また装置納入後のCIP(継続的な改善)にも注力し、お客さまの要求を満たすための設計を行っています。「SB-3300」と「SU-3300」のプラットフォーム共通化は、生産効率向上や、CIP、VE(Value Engineering)※の観点からも大きな改善となりました。
※ VE(Value Engineering):製品の機能的な価値を損ねることなく、求められる機能を最小コストで満たすための手法を模索すること
N.H:受注設計側では、お客さまの求める要求仕様や基準をクリアすべくさまざまな設計・仕様を検討するわけですが、競争力のある価格でそれを実現することが最も重要です。またQCD(品質、コスト、納期)の高次元での達成を常に念頭に置き、仕様標準化によるコストダウン活動「Top Gunプロジェクト」をはじめ、常に原価を意識し部品共通化など徹底した設計を行っています。そしてソリューションをタイムリーに提供できるよう、日頃からお客さまの声をヒアリングし、購買、製造、営業などのさまざまな部署と連携しています。
M.R:製品開発側は、SCREENのコア技術をベースに、マーケティング分析から得られた技術トレンド、外部研究機関とのコラボレーションによる最先端技術開発、社内/顧客デモ評価、そして受注設計を始めとする前線部隊からフィードバックされたお客さまの声や改善要求などを取り込み、さらなる価値創造を重ねていきます。そのプロセスの中で、ターゲットとなる仕様に対して常にプラスワンの提案をすることを念頭に置き、関連するチームと連携し最善の開発提案ができるように心掛けています。
M.R:世界トップシェアを維持していくには、お客さまに寄り添い、最適な技術を最適なタイミングとコストで提案し提供することが求められます。新しいものを生み出す際には失敗もありますが、失敗を恐れず、当社創業の精神である「思考展開」の精神で新たなソリューションを創造し、競争力のある製品開発をしていきたいと考えています。
N.H:最近はDXも進み、自席のPCで他拠点、多人数とリアルタイムにコミュニケーションすることが普通になりました。お客さまや海外のコンソーシアム、現地技術者からの声もスピーディーかつ効率的に入手可能です。SCREENの強みは、そういった顧客から求められるものにフレキシブルに対応しソリューションを生み出すこと。そしてそれを次の製品開発へとフィードバックし、装置をより進化させていきたいです。
本インタビュー記事は、2021年発行の「アニュアルレポート2021(統合報告書)」から一部抜粋しています。
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